コーヒー豆の保管方法/ペーパードリップ方法
◆保管方法について
当店でお渡ししているガゼット袋は一時的な保管用としては最適ですが、風味を保つためにはできるだけ早く密閉できる冷暗所に保管するようにしてください。
※夏場は冷凍庫での保管を強くお勧めいたします。
珈琲豆が風味を損なう原因として五つあります。
①空気(酸素)②湿気(多湿)③光、④熱(高温)、そして⑤時間。 この五つです。これを注意すればコーヒーの劣化は防ぐことができます。 一つ目は、酸化の原因となる空気を避けること。 二つ目は、カビの原因にもなる湿気を避ける。 三つ目は、熱や紫外線などのダメージを受ける光を避ける。 四つ目は、酸化速度を早める高温を避ける。 五つ目の「時間」は、上の四つが原因となり時間が経つと、どうしても劣化が進んでしまうという意味です。
冷蔵庫の場合
保管場所としては良いですが、他の食品の匂いがうつる場合がありますので注意が必要です。
冷凍庫の場合
常温に戻さなければ本来の風味が抽出できなくなりますが、そこまで気にする必要はありません。
夏場の保管場所や長期保存方法としては最適です。
常温の場合
常温は温度が高いので劣化が進みやすいです。 ただ、時間的に早く飲んでいけばおいしく飲めます。
容器について
アルミ容器でもOK、茶筒でもOK、タッパーでもOK、ジャムのビンでもOKですが、容器自体の匂いが強いものは匂いうつりする可能性があります、また、市販されている密閉できるチャックがついたビニール袋は、完全に密閉できないものです、香りなども全て外に流れていきますので絶対に使用しないでください。
密閉性については容器にゴムパッキンが付いたものがお勧めです。
◆抽出方法について
※本手順はペーパードリッパーを前提に記載しておりますが、機械がある方は機械での抽出が最も正確でベストな抽出方法です。
準備する物
1-1 ペーパーフィルター
1-2 コーヒーフィルター(ドリッパー)
1-3 抽出用ポット
1-4 水
1-1 ペーパーフィルター
ご存知の方のほうが多いかと思いますが、「茶色いやつ」と「白いやつ」です。 これは「無漂白ペーパーフィルター」と「漂白ペーパーフィルター」の違いです。 結論を申しますと、どちらのペーパーフィルターでもおいしくコーヒーを淹れることができます。
1-2 コーヒーフィルター(ドリッパー)
ドリッパーは主に一つ穴か三つ穴か、あります。(二つ穴もあります。) どちらもおいしくコーヒーを入れることができますのでご安心ください。
一つ穴は濃い抽出に、三つ穴はあっさりとした抽出になります。
1-3 抽出用ポット
最適なのが細口ポットですが、専用のものをそろえると値がはりますので、やかんでも問題ありません。
1-4 水
美味しさを左右する重要なものが水です。軟水が良いです。ドリップに最適な温度は90度ですので、沸騰してすぐに入れずに少しだけ待ちます。
◆抽出手順
1.ペーパーフィルターをコーヒーフィルター(ドリッパー)にセットします。 ペーパー フィルターの端の接着部分を互い違いに織り込んで、ドリッパーとペーパーフィルタ ーが密着するようにします。
2.ミルで挽いた珈琲豆をドリッパーにセットします。
3.標準的な湯量はコーヒー豆8g に対し 125ml の抽出量、。コーヒー豆10gに対し 150ml の抽出量(お好みで調整してください)
4.お湯を20mlほど豆全体にかけ、30秒~1分ほど蒸らします
このとき、ペーパーフィルターにお湯がかからないように注意してください。 ペーパ ーフィルターに直接お湯がかかると、コーヒー豆の成分を含まない真水(お湯)だけ が 下に流れてしまい「薄味」のコーヒーになってしまいます。
5.150mlの抽出の場合、残りの130mlを、80ml、50ml、と二回に分けて抽出します。
お湯を注ぎこむ範囲は、500円玉ほどの大きさに、「のノ字」をかくようにコーヒー豆の中心の みに注いでいきます。
2分~3分ほど時間をかけてゆっくりと抽出すると本来の風味が出ます。
(すっきりとした薄味がお好みの場合は、ドリップ速度を速めると薄く仕上がります)
6.最後までドリップせずに、抽出量が予定量に到達した時点でドリッパーを外すと、苦味や雑味などが少なくなります。
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